ひょうご被害者支援センターは犯罪・犯罪に類する行為などで被害に遭われた方、そのご家族やご遺族に対して支援を行っています。

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ニュースレター

Vol.16 発刊日 2011年7月

●「風評被害と犯罪被害」

神戸市保健福祉局 人権推進担当部長 北畑 雅敏

 はじめに、3月11日に発生した東日本大震災により、尊い命を亡くされた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
神戸市からも、震災発生後、現在までに約1,700名の職員を被災地に派遣していますが、なお困難な状況のもとで被災地の復旧・復興に当たっておられる、警察、各市町の職員、ボランティアの皆様方に、あらためて敬意を表しますと共に、深く感謝を申し上げます。
また、神戸市へも、被災地から約190世帯、500人の方々が避難されており、市ではその方々へ被災地の情報提供を行っているほか、保健師などが各戸の訪問活動等を行っています。
しかし、一方では新聞等によりますと、震災後根拠のない風評や偏見により被災地から来たというだけで、宿泊を断られたり、学校でいじめに遭ったりする、いわゆる風評被害による人権侵害の事例が報道されており、神戸市でもホームページ等で、このようなことが起きないよう、呼びかけるなど啓発に努めています。
阪神淡路大震災の経験をした神戸だからこそ、被災された方々の気持ちに寄り添った心遣いが必要であると考えています。
犯罪被害に遭われた方々についても、周囲の人たちの配慮に欠けた対応などにより、被害者やご家族がさらに精神的に被害を受けるいわゆる「二次的被害」は、まわりの人たちの一方的な思い込みや誤った認識による側面があります。 これは、まさに風評被害のひとつであるともいえ、人権尊重の観点からは共通の課題があるといえます。
このような「二次的被害」を防止するためにも、被害者の方々の立場に立って、それぞれの方の置かれた状況に応じた支援をしっかりと行っていくことが、何よりも大切であると思います。
神戸市では、今年3月に「第2次神戸市人権教育・啓発に関する基本計画」を策定しました。この計画では、4つの理念、すなわち、だれもが暮らしやすい「ユニバーサルデザイン」、だれもが孤立したり排除されたりせず社会に参加できる「ソーシャル・インクルージョン」、一人ひとりのさまざまな違いを認め、多様性を尊重する「ダイバーシティの尊重」、すべての人が主体的に意思決定に参加し問題解決に取り組む「協創」、に基づき、犯罪被害者の方々の人権をはじめ、さまざまな人権課題について具体的な方策を策定したうえで啓発を推進し、「みんなにやさしいまち、みんながやさしいまち神戸」を目指してまいります。
犯罪被害者の方々の支援については、この計画に基づき、本年度は「住民生活に光をそそぐ交付金」を活用し、ひょうご被害者支援センターとの連携のもと、次のような事業を実施していきます。

1.市立中学校での「命の大切さを学ぶ授業」
被害者遺族や支援者の方に体験談を語ってもらい、家族を亡くした思いや、家族の絆、命の大切さを伝え、被害者の方々への理解を深める授業を実施するものです。

2.区役所や市役所での特設窓ロでの相談
市役所だけでなく、被害者の方々の身近な場所で特設窓口を設けるものですが、被害者の方々に立ち寄っていただきやすいような工夫を含め、対応します。

3.職員研修や市民に対する広報・啓発活勧
被害者の方々はどのような困難と直面しているのか、どのような心構えで被害者の方々に寄り添えばよいか、また、当センターをはじめとする相談先の紹介などについて、対応にあたる職員が十分理解する必要があります。このため、職員研修を実施するとともに市民にわかりやすくPRしていきたいと考えています。
被害者の方々がお持ちの課題については、警察・行政機関・NPOなどにより、相談窓ロなどの支援体制が整いつつあります。しかし、被害者の方々が、毎日の生活の中で困難や精神的被害と向き合っておられることを、行政や周囲の人などが十分理解し、その中で被害者の方々の心や状況をしっかりと受け止め、寄り添っていくことが大事だと思います。

 神戸市としても、今後とも、当センターをはじめ、県警察本部や関係機関との連携を密接にさせていただき、被害者やご家族の心に寄り添った支援に取り組んでいきたいと考えています。

総会報告

 平成23年6月12日(日)午後1時より、ラッセホール5階会議室において平成23年度定期総会を開催いたしました。協議の結果すべての議案につき承認を得ました。


~ビラ配りを行いました~
 平成23年度定期総会終了後、三宮センター街インフォメーション前にて、未解決事件の情報提供を求めるビラを配りました。被害者やご遺族、県警被害者支援室、生田警察署、ひょうご被害者支援センターのボランティアメンバーが、ビラとティッシュを配りながら、情報提供を呼びかけました。
兵庫県警察のマスコット、こうへい君とまもりちゃんも登場し、雨の日にも関わらず、2000枚のビラを配ることができました。
ご協力ありがとうございました。

平成22年度 支援活動報告

 犯罪被害者等早期援助団体の指定をいただいて以降、警察署や関係機関、各市町村の広報紙などにも案内していただき、相談活動、直接支援活動ともに件数が増えています。
電話相談件数は昨年度より105件増加。相談内容では、性犯罪(強姦・強制わいせつ・その他性被害/昨年度比33件増)と交通事故関連(危険運転致死・交通死亡事故・交通事故/昨年度比38件増)が増加傾向にあります。
直接支援活動は、裁判所以外の様々な場所への付き添いが増えています。また、直接支援に関連して、法律相談や心理相談を受ける方も増えています。

電話相談被害種別件数(平成22年4月~平成23年3月)

相談内容
件数
相談内容
件数
相談内容
件数
殺人(傷害致死)
19
暴行・傷害
43
財産的被害
24
強盗(致死傷)
2
その他の身体犯
2
DV
282
強姦
18
危険運転致死傷
5
ストーカー
9
強制わいせつ
49
交通死亡事故
27
虐待
1
その他の性被害
12
交通事故
21
その他
147
合計 661件

直接支援内容別件数

付添い(裁判所)
25
付添い(裁判所以外)
50
代理傍聴
4
自宅訪問
3
自助グループ支援
7
その他
6
合計
95件

支援活動月別件数

 
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
電話相談開設
日数
17
15
18
18
15
17
18
15
15
15
15
18
196
電話相談
件数
48
59
69
61
42
59
57
68
46
50
43
59
661
法律相談
(弁護士)
件数
0
2
1
1
2
2
2
4
2
5
1
2
24
心理相談
(臨床心理士)
件数
0
0
0
2
2
3
1
2
1
0
0
0
11
面接相談
(犯罪被害相談員)
件数
0
2
6
4
1
7
2
5
6
3
0
8
44
直接支援
件数
4
10
8
4
5
10
10
13
3
11
3
14
95

ご協力ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。
(平成22年4月1日~平成23年3月31日)

団体賛助(敬称略)

●(株)アシックス
●芦屋交通安全協会
●網干交通安全協会
●尼崎北防犯協会
●有馬交通安全協会
●有馬防犯協会
●淡路防犯協会
●出石交通安全協会
●伊丹防犯協会
●岩見印刷(株)
●(医)内海慈仁会
姫路北病院
●うはら工場防犯協会
●加東防犯協会
●関西電力(株)
神戸支店
●近畿システム管理(株)
●警友会 有馬支部
●警友会 生田支部
●警友会 加古川支部
●警友会 神戸西支部
●警友会 神戸水上支部
●警友会 須磨支部
●警友会 垂水支部
●警友会 豊岡支部
●警友会 長田支部
●警友会 西脇支部
●警友会 東灘支部
●警友会 美方支部
●警友会 三木支部
●神戸北ロータリークラブ
●神戸電鉄(株)
●神戸トヨペット(株)
●三田防犯協会
●三宮センター街2丁目
商店街振興組合
●三宮センター街3丁目
商店街振興組合 
●飾磨交通安全協会
●神姫バス(株)
●(株)シマブン
コーポレーション
●白鷺サナトリューム
●(医)社団正仁会 
明石土山病院
●須磨交通安全協会
●須磨防犯協会
●洲本警察署
●(株)大栄
●(株)たいよう共済兵庫支店
●垂水交通安全協会
●垂水自家用自動車協会
●垂水駐車場協会
●豊岡交通安全協会
●豊岡防犯協会
●長田防犯協会
●西海醤油(株)
●西脇多可防犯協会
●日笠工業(株)
●東灘防犯協会
●姫路信用金庫
●(株)兵栄
●兵庫県加西警察署
●兵庫県警察信用組合
●兵庫県 警友会
●(財)兵庫県交通安全協会
●(社)兵庫県指定自動車
教習所協会
●(社)兵庫県信用組合協会
●(社)兵庫県トラック協会
●(社)兵庫県防犯協会
連合会
●兵庫県遊技業協同組合
●兵庫トヨタ自動車(株)
●(財)復光会 垂水病院
●(財)暴力団追放
兵庫県民センター
●(株)マルアイ
●マルカ運輪(株)
●南あわじ讐察友の会
●南あわじ防犯協会
●社交通安全協会
●UCCホールディングス(株)
●(有)リサーチ兵庫
●(株)ロック・フィールド


(あいうえお順に記載)

寄付者(敬称略)

●(財)尼信地域振興財団
●(財)兵庫県警察協会
●KENSOWAKAコーポレーション
●あかし被害者支援プロジェクト
●有井 美智子
●生田防犯協会
●石井 麻木子
●市橋 真奈美
●伊藤 順子
●上田 恵淳
●上野 由紀子
●内海 宏一郎
●岡田 隆行
●荻野 享
●小紫 由利(ゆり神経クリニック)
●川崎重工業株式会社
●川田 咲子
●木村 正枝
●草苅 トシエ
●神戸製鋼 OB I会
●(株)神戸製鋼所
●琴欧洲関
●坂田 美和子
●櫻井 繁樹
●佐用警察署
●飾磨警察署
●清水 將之
●清水 美加
●下村 俊子
●須磨 警察署
●曽我部 とし子
●高松 由美子
●高宮 静男
●多木化学(株)
●田中 桂子
●寺田 輝雄
●寺田 尚代
●中井 祥博
●中井 久夫
●中原 拓也
●服部 治
●兵庫県警察 兵庫寮有志一同
●兵庫県葺合警察署 一同
●坊野署長を囲む会 有志 一同
●松井 律子(まつい心療クリニック)
●松浦 一郎
●村上 典子
●村上 正章
●山岡 陽子
●山﨑 守


(あいうえお順に記載)

【topics】兵庫県警察本部警務部長から感謝状が授与されました。

 平成23年6月29日、県警の警務部長室で種部警務部長からセンターの井関理事長に感謝状が授与されました。
センターが、警察と協力して行っている「命の大切さを学ぶ授業」の開催を通じて、県民の被害者支援意識の高揚に大きく貢献したことが認められたものです。
今年度も、引き続き、「命の大切さを学ぶ授業」に取り組んでいきたいと思います。


【topics】命の授業の開催状況

 センターと警察が協力して、平成22年1月から始めた命の授業は、順調に進んでいます 。本年度は神戸市と連携し、神戸市内の中学校で被害者遺族に家族を亡くしたお気持ち 、命の大切さを語ってもらっています。また、支援員が結成した「チームSIEN結」がデジタル紙芝居を活用して命の大切さを訴える授業も行います。今年度は初めて淡路島にも行きました。これからも神戸市内はもとより県下全域で実施していきたいと思っています。詳細は事務局までお間い合わせ下さい。

次回シンポジウムのお知らせ

平成23年11月19日(土)シンポジウムを開催いたします。 
(場所は県民会館パルテホール)

 1999年東京都文京区で発生した幼女殺害事件の被害者ご遺族 松村恒夫氏の基調講演を予定しています。会員の皆様には追ってご連絡させて頂きますのでご参加ください。

会員募集

ひょうご被害者支援センターの活動を支える仲間を募集しています。ご協力をお願い致します。
年会費 正会員 個人 5,000円
賛助会員 個人 一口 1,000円以上(何口でも可)
団体 一口 10,000円以上(何口でも可)
郵便振替(おもかげご希望の方もこちらの口座番号へ)
口座番号:00900-3-185412 
口座名義:特定非営利活動法人 ひょうご被害者支援センター

私たちの活動は、 会費や寄付等で支えられています。支援はすべて無料で行いますが、支援員の養成・ 研修・広報啓発活動・事務局の運営などに経費を必要とします。被害者の方が安心して相談できるための活動を理解し、ご支援・ご協力をお願い致します。

このニュースレターは共同募金配分金によって作られています。

発行日: 2011年7月
発行者: 特定非営利活動法人 ひょうご被害者支援センター
事務局: TEL 078-362-7512
URL: http://supporthyogo.org

●編集後記●
 先日、精神科医で自らも犯罪被害者となられたご遺族の講演会に付き添いさせて頂きました。 
 会場から事件に遭われる前と後で患者さんへの対応に違いがありますかとの質問がありました。 
 先生は「事件後は患者さんの話にのめり込む様になった」と答えておられました。患者さんのお気持ちを理解された上で診察に当たっておられる先生に支援員として感謝の気持ちを強く持ちました。
 公安委員会の認定を受け、直接支援が増えてきました。被害者の方に寄り添うケースが増えています。我々支援員も被害者の方のお気持ちを理解し、支援させて頂こうと思います。

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