ニュースレター
Vol.9 発刊日 2007年9月
●司法改革と被害者支援
武庫川女子大学教授
特定非営利活動法人ひょうご被害者支援センター理事 本多 修
平成19年6月20日に「犯罪被害者の権利利益の保護を図るための刑事訴訟法の一部を改正する法律」が国会で可決成立した。
この改正によって、犯罪被害者等は裁判所の許可を得て刑事裁判に被害者参加人として参加し、法廷の中に入り、検察官の近くに座って被告人や証人に質問や尋問をできるようになった。
検察官の最終意見陳述(論告、求刑)を終えたあとに、被害者参加人が、起訴事実の範囲内で犯罪事実についての証拠評価や法律の適応について意見を述べることもできる。これらはすべて検察官に申し出て、検察官が裁判所に意見をつけて裁判所に通知し裁判所が許可するという手続きを踏むことになっている。被害者参加人の傍らに被害者の弁護士に座ってもらえるので法律の素人であっても充分法廷に参加できる。
また被害者は刑事事件と同じ裁判所に、故意犯の加害者に対する損害賠償命令の申し立てをできるようになった。
刑事事件の判決が出た後に、その有罪判決基にして同じ裁判官が当事者を呼び出して損害金額を確定するための審理を行う。
犯罪によって重大な被害を受けた被害者が、その当然の権利として損害賠償請求を、わざわざ民事裁判を起こさなくても刑事裁判の裁判所で簡単に出来るようになった。
こうした刑事訴訟法等の改正は、犯罪被害者等基本法に定められている、被害者の刑事手続きへの参加の拡充(18条)と損害賠償請求について刑事手続きとの有機的連携をもたす(12条)が具体化したものである。全国犯罪被害者の会が、被害者の尊厳と権利を確立するために掲げてきた刑事訴訟参加と付帯私訴制度の創設が盛り込まれたことになる。日本の裁判制度にとって画期的なことである。
今回の改正では、被害者は公判記録の閲覧・謄写条件が緩和・拡充され、また性犯罪被害などの場合に、実名を読み上げない配慮でだけではなく、被害者の特定事項を明らかにしないという申し出があれば裁判所は、被害者特定事項を明らかにしないという決定をすることができるようになった。資力に乏しい被害者が刑事裁判に参加するために、国の費用で弁護士を付ける制度の検討も始めれらている。
犯罪被害者等基本法、そして基本計画に繰り返し強調されているのは、国民の誰もが犯罪被害者等になり得る可能性が高いということであり、国や地方公共団体だけでなく国民すべてに、犯罪被害を回復・阻止・支援する責務があるということである。
我々一人ひとりが、犯罪被害者等基本計画に掲げられた施策が正しく実行され、有効に機能するかを監視すると共に、積極的に協力参加することが、日本国民としての新しい義務となってきていると考える。
シンポジウム 平成19年6月30日(土)開催
「手作り支援から制度化された支援へ」
大きく変わる犯罪被害者支援
~犯罪被害者に法的な権利が認められた~
2004年12月、犯罪被害者等基本法が制定される。「すべての犯罪被害者は、個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい処遇を保障される権利を有する。」と明記され、被害者の権利がようやく認められた。あわせて、被害者の状況に応じた支援、途切れない支援、総合的な支援計画の三点も定められた。
つまり、犯罪被害者への支援は恩恵ではなく権利に基づくものであると認識しなければならない。翌年、258項目におよぶ総合的な計画ができ、これに従って関係省庁や自治体が体制を整え始めた。これによって、犯罪被害者等への支援は、今までと大きく変わることになる。
手作りの犯罪被害者支援活動から制度化された支援
国が、主な省庁を網羅して医療や補償などをはじめ支援のための各種の制度を作り、そのための財政措置も大きく取る、また、司法分野でも弁護士会、検察庁、裁判所での取り組みはもちろん、司法支援センターという新たな犯罪被害者支援システムを設けて、司法支援ネットワークを作った。
刑事裁判に被害者が参加する制度まで作られようとしている。基本法に基づくこれらの支援は、施策そのものの規模から言っても、今までとは比べものにならないほど飛躍的なものとなっている。制度化されるものの中で、すでに地方自治体での犯罪被害支援窓口が設置され、司法支援センター(法テラス)は昨年10月から全国的に業務を開始した。
次に、刑事裁判への被害者の参加制度、損害賠償命令制度などが施行される予定です。
制度化が進むなかでの民間被害者支援団体の役割
一番目に、被害直後に警察からの情報を得て支援ができる、犯罪被害者等早期援助団体としての役割があげられる。次に、国や自治体で実現する各種の犯罪被害者等へのサービスについて、その連携のコーディネーター役を果たす。それぞれの機関で制度ができただけでは、必ずしも犯罪被害者等が自分の力でそれを利用できるとは限らない。
そこで、支援者が各関係機関と連絡を蜜にし、場合によったら犯罪被害者等に付き添って、各機関のサービスを的確に受けられるように援助する。
そのためには、日頃支援に携わっている方々が顔の見える連携をすることが、重要な役割になると考えます。
「被害者支援のこれから」
~ニーズによりそう直接支援~
伊藤順子:公的支援を!
姫路ひき逃げ強盗殺人事件遺族
姫路市で平成13年にあったひき逃げ強盗殺人事件で息子を殺害された伊藤順子さんは「事件直後は悲惨な現実を頭では理解できても心は麻痺混乱していました。そんな状況の中、細かな雑用や生活面をサポートしてくれたのは、友人・親戚・近所の方々や、息子の友人達でした。特に息子の友人達には大きな力をもらいました。事件直後の混乱している時に手助けや気遣いを身近な人々からうけることができた私達は恵まれていたでしょう。身近に助けを得られない人もいます、そのような被害者に公的支援は不可欠!また、加害者には国選の弁護士がつきますが、被害者が弁護士を雇おうとしても公的負担はありません。公的な支えがもっとあればと切に願います。」と語った。
土師 守:心のケアを!
神戸連続児童殺傷事件遺族・当センター役員
神戸市須磨区で平成9年に起きた小学生連続殺傷事件で犠牲になった被害者遺族の土師守さんは「事件発生直後の被害者の精神状態は非常に危ういものです。事件発生直後から精神的なケアをしてくれる付添人や、買い物などの生活支援が非常に重要なものだと思います。また、子供が犠牲になった場合、未成年の兄弟のショックも大きい。児童心理に詳しい専門家などによる心のケァが重要です。事件に関する情報が被害者には不足しています。勿論、被害者が受けることができる行政サービスについては殆ど知らないと思います。信頼できる弁護士、精神科医やカウンセラーの情報はさらに少ないでしょう。これらを効率的に速やかに被害者に提供してもらえるような体制を早急に構築していただきたい。」と述べた。
岡田俊明:警察の取り組み
兵庫県警察本部被害者対策室長
兵庫県下の治安情勢は10年前と比べ、殺人・強盗等の重要犯罪が約3倍に増え、引ったくり・詐欺・路上強盗等も増加し、いつ誰が被害者になってもおかしくない時代である。現在、警察は、犯罪被害者等への危機介入として、直後に病院等に付き添う早期支援活動、捜査状況等を説明する連絡活動、被害者宅に出向いて相談を受ける訪問連絡活動の三つを柱に活動している。経済的支援としては犯罪被害者給付金制度があり、県独自には被害者の診察料や検査費用の一部補助制度等がある。また、警察では、地域全体で被害者を支え、犯罪を許さないという社会を作るための啓発活動や県民に被害者の現状を理解してもらう活動も行っている。今後、警察の被害者対策が被害者のために適正に運用されているのかを検証しながら実施していく必要があると、述べた。
平成19年度 総会開催
平成19年6月30日(土)午後1時~ ラッセホール於
総会は当センターの中井久夫理事長のあいさつの後、井関勇司副理事長を議長として議事を進めました。
出席会員 145名
(うち書面表決者120名)
監事2名
【議案】
第1号議案 平成18年度事業報告書承認について
第2号議案 平成18年度収支計算書承認について
第3号議案 監事2名の選出について
活動報告
第1号報告 平成19年度事業計画について
第2号報告 平成19年度収支予算について
第3号報告 理事選任報告について
順次、井関議長が説明し、異議の有無について採決を求め、各議案・報告ともに全員一致で承認されました。また、当センター会員様より祝電を披露した。
財政状態について
皆様には、すでに多大なご協力ご支援をいただいているところですが、当センターの活動費運営費は、皆様お一人お一人のお心づかいに支えられています。下記「収入状況表」のとおり年々会員数が減少しています。賛助会員の募集と寄付、補助金のお願いは当センターの半永久的な課題であると思慮しています。皆様におかれましても、引き続きご協力を賜りますとともに、お知り合いの方々を新たな賛助会員、寄付団体等としてご紹介いただきますようお願い申しあげます。
平成18年活動報告
4月 |
●JR福知山線脱線事故1年イベント参加(7名) ●ロータリークラブ講演 ●弁護士による法律相談 ●臨床心理士による心理相談 ●自助グループ「六甲友の会」定例会に参加 ●NPO法人大阪被害者支援アドボカーセンター追悼会参加 |
5月 |
●電話相談員研修会●理事会 ●第5期電話相談員認定式(13名) ●直接支援員認定式(7名) ●弁護士による法律相談・臨床心理士による心理相談 ●自助グループ「六甲友の会」例会に参加 ●NPO法人おうみ被害者支援センターボランティア養成講座講師 ●四国地方教誨師研修会講師 |
6月 |
●直接支援員研修会●臨時理事会 ●当センター総会、シンポジウム開催 ●ひょうご防犯まちづくり推進協議会参加 ●NPO法人大阪被害者支援アドボカシーセンター 10周年記念シンポジウム参加(大阪:3名) ●第6回リエゾンの会講師・「全国学校事故・事件を語る会」参加 ●弁護士による法律相談・臨床心理士による心理相談 ●(社)被害者サポートセンターおかやまVSCO「被害者支援ボランティア養成講座」講師 |
7月 |
●直接支援員ミーティング ●電話相談員研修会●理事会 ●兵庫県警察被害者支援研修講師(3名) ●はりまいのちの電話相談員養成講座講師 ●自助グループ「六甲友の会」例会に参加 ●第1回被害者支援セミナー参加(東京:1名) ●臨床心理士による心理相談 ●兵庫県警察被害者支援研修講師 ●明石歩道橋レクレアムコンサート参加 |
8月 |
●直接支援員研修会 ●和歌山女子刑務所講師(2名) ●保護司会講演 ●弁護士による法律相談 ●臨床心理士による心理相談 |
9月 |
●電話相談員研修会●理事会●NPO大学参加(2名) ●自助グループ「六甲友の会」例会に参加 ●臨床心理士による心理相談 ●(社)被害者支援都民センターシンポジウム参加 ●高松刑務所講師 |
10月 |
●直接支援員研修会●電話相談サポーターミーティング ●全国犯罪被害者支援ネットワーク秋期研修会参加(東京:5名) ●NPO大学参加(2名)●地域安全兵庫県民大会参加 ●シンポジウム「JR福知山線列車事故を考える」参加(三田市:7名) ●「こころのケア」シンポジウム講師(2名) ●弁護士による法律相談●臨床心理士による心理相談 ●自助グループ「六甲友の会」一泊研修 ●被害者支援センターハートラインやまぐち 「被害者支援ボランティア養成講座」講師 ●大阪弁護士会 はじまった「法テラス」による犯罪被害者支援シンポジウム参加 |
11月 |
●電話相談員研修会●理事会●NPO大学参加(2名) ●心理相談員研修(臨床心理士対象) ●直接的支援実地研修(東京:1名) ●第2回被害者支援セミナー参加(東京:1名) ●当センターシンポジウム開催、街頭にてビラ配りを行う ●兵庫県こころのケアセンター「こころケア」研修講師(2名) ●加古川学園、播磨学園講師 ●和歌山女子刑務所講師 ●姫路警察署被害者支援連絡協議会講師 ●臨床心理士による心理相談 ●兵庫県被害者支援連絡協議会代表者会議参加●(社)被害者サポートセンターおかやまVSCO岡山地方裁判所研究会講師 ●NPO法人福井被害者支援センター福井県民公開講座講師 ●全国犯罪被害者の会・犯罪被害者週間、創設記念大会参加 |
12月 |
●相談員研修会・電話相談サポーターミーティング ●自助グループ「六甲友の会」定例会に参加 ●犯罪被害者週間「国民のつどい」大阪大会参加(7名) ●和歌山女子刑務所講師(2名) ●自助グループ継続研修会参加(東京:1名) ●四国少年院講師 ●丸亀少女の家講師 ●加古川市人権擁護委員研修会講師 ●大阪府犯罪被害者週間「国民のつどい」開催 |
1月 |
●理事会 ●自助グループ「六甲友の会」定例会に参加 ●直接支援員研修会 ●臨床心理士による心理相談 ●兵庫県交通安全対策委員会参加 |
2月 |
●自助グループ「六甲友の会」定例会に参加 ●神戸地裁(裁判官向け)講師 ●臨床心理士による心理相談 ●弁護士による法律相談 ●全国ネットワーク近畿ブロック会議参加 ●全国被害者支援ネットワーク総会・春期研修会参加(和歌山:7名) ●第6期生電話相談員養成講座(1、2回目)開設 ●兵庫県警被害者支援カウンセリング研修(3日間)開設 ●フォーラム「JR西日本の安全を求めて」参加 |
3月 |
●臨時理事会 ●自助グループ「六甲友の会」定例会に参加 ●直接支援員研修会 ●理事会 ●弁護士による法律相談 ●当センター全体研修会 ●和歌山女子刑務所講師(2名) ●心理相談員研修(臨床心理士対象) ●第6期生電話相談員養成講座(3~5回目)開設 ●ひょうご防犯まちづくり推進協議会及び研修会参加 ●法テラスに関する意見交換会参加 ●神戸まちづくり研究所事業報告会参加 |
平成18年度 相談活動報告
電話相談は、関係機関や警察からの紹介の他に、インターネットやマスコミの報道で当センターを知って相談につながる件数が増加した。相談内容は、殺人事件遺族・傷害事件・性被害者等からの相談が多くあり、裁判傍聴等の直接支援活動につながった。
電話相談(延べ件数)
相談内容 | 件数 | 相談内容 | 件数 | 相談内容 | 件数 | |||
男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 | |||
殺人 | 3 | 26 | 暴行・傷害 | 5 | 16 | 財産的被害 | 14 | 13 |
強盗 | 6 | 5 | その他の身体犯 | 0 | 1 | DV | 1 | 12 |
強姦 | 0 | 9 | 交通死亡事故 | 2 | 2 | ストーカー | 0 | 2 |
強制わいせつ | 1 | 5 | 交通事故 | 13 | 7 | その他 | 26 | 33 |
その他の性被害 | 0 | 2 | 危険運転致死 | 0 | 0 | |||
合計 | 71 | 133 |
電話相談後のフォロー(延べ件数)※紹介先の重複あり
電話相談のみ | 122 | 紹介 | 女性被害者の民間支援団体 | 6 | ||
面接相談 | 当センター協力弁護士 | 10 | 交通事故相談所 | 5 | ||
当センター協力臨床心理士 | 16 | 交通事故被害者の会 | 1 | |||
紹介 | 弁護士会 | 11 | 人権啓発協会 | 3 | ||
行政の法律相談 | 5 | 他の被害者支援団体 | 2 | |||
法テラス | 14 | その他の機関 | 2 | |||
検察庁被害者ホットライン | 1 | 直接 支援活動 |
裁判傍聴 | 17 | ||
警察 | 15 | 付き添い | 裁判所 | 25 | ||
病院 | 2 | 病院 | 8 | |||
保健福祉事務所 | 4 | 弁護士 事務所 |
1 | |||
精神保健福祉センター | 2 | 自宅訪問 | 1 | |||
消費生活センター | 5 | グループ支援 | 自助グループ例会 | 10 | ||
行政の相談窓口 | 7 | JR事故 被害者の集い |
33 | |||
女性センター | 10 | 合計 | 338 |
直接支援活動状況
現在、当センターでは直接支援員6名を中心に直接支援活動を行っている。平成18年度は、殺人事件遺族、暴行・傷害事件被害者、強姦・強制わいせつ等の性犯罪被害者やその家族、DV被害者、JR福知山線脱線事故被害者等に支援活動を行った。支援内容は、被害者からの「裁判を傍聴したいが一人では不安なので一緒に聞いて欲しい」「精神的に不安定なので裁判所まで付き添って欲しい」「弁護士に、きちんと話せる自信がないので付き添ってほしい」等の支援依頼を受けて、裁判傍聴支援や各種の付き添い支援活動を行った。また、グループの支援として犯罪事件遺族の自助グループ「六甲友の会」例会やJR福知山線脱線事故「被害者の集い」への支援活動も行った。
【news】
日本精神神経学会「精神医療奨励賞」を受賞
平成19年5月18日「高知県県立文化ホール」にて受賞式が執り行われました。当センターの岩井圭司・高松由美子両理事が授与式に出席しました。この賞は当センターが犯罪被害者遺族の方々へ細かい支援を行い、とりわけ精神面の回復や厳しい現状の克服におおいに寄与したことが認められ、精神医療の発展にも貢献したことを讃えられ受賞したものです。
【news】
兵庫県遊技業協同組合様に感謝状贈呈
平成19年6月30日(土)ラッセホールにおきまして、昨年11月に当センターに多額のご寄付をくださいました「兵庫県遊技業協同組合」様に中井久夫理事長より感謝状を贈呈し同組合様にたいしまして感謝の言葉をのべました。
【news】
日本財団より助成金をいだだきました
日本財団より、「犯罪被害者等早期援助団体」を目指す当センターに対しまして、多額の助成金を頂戴しました。直接的支援サービスの拡大を促すことを目的とした助成金です。早期援助団体の指定、直接的支援サービスの拡大にむけてボランティア・事務局・理事が一丸になって、より一層の支援の充実を図りたいと思います。
充実した相談員継続研修
今年度より「犯罪被害者等早期援助団体」の指定を目指して、相談員のスキル・モチベーション・passionを高めるため、研修の充実を図りました。刑務所、少年院、裁判所、検察庁等での講義や施設見学も取り入れました。講義では実務面に重きを置き「時効等の法的期限について」「給付金のシステム」「早期支援団体について」「裁判が始まるまでと終わるまで」「被害者が利用できる福祉制度」等々です。また、積極的にロールプレーを取り入れました。相談員の皆様が講師の先生と共に考え共に悩み共に笑いながらご自身のスキルアップに繋げていただければ幸甚です。そして今年度も全体研修会を予定しています。
【第6期生】6名の新しい電話相談員を認定
平成19年2月より第6期生電話相談員養成講座を開設し、6名を認定しました。今後の活躍を期待しています。
電話相談員になって…第6期生電話相談員Nさん
電話相談員の研修は、本当に充実したものでした。電話相談員になってあらためて考えたことは「被害者の体験を支援者は体験できない。」ということです。被害者の心に寄り添い、ゆっくりと聞くことに徹し、被害者支援の入り口である電話相談に取り組んでいきたいです。
第7期生(前期)電話相談員養成講座を開設
平成19年7月より、第7期生(前期)養成講座を開設しました。講座では、被害者支援の歴史や現状、相談電話の聞き方等支援に必要な知識を学びました。
【シンポジウムのお知らせ】
犯罪被害者になって~私が伝えたいこと~
日時:平成19年11月11日(日)13時~16時
場所:ラッセホール
参加費:無料
犯罪被害者の生の声を聞き、犯罪被害者の置かれている立場を理解し、私達に何ができるかを一緒に考えてみませんか?
平成18年度12月現在 寄付者(敬称略)
●岸田喜美子●阪本美佐子(阪本美佐子メンタルクリニック)●木下紘一
●石井麻木子●うはら工場防犯協会●小紫由利(ゆり神経クリニック)
●南裕子●坂田美和子●アスモ株式会社(尼崎ドライブスクール)
●兵庫県遊技業協同組合●山﨑守●兵庫警察署●清水將之
●(財)兵庫県警察協会●稲吉純一●野澤太一郎●櫻井繁樹●中原拓也
●去泉寺 横田宗忠●松尾恒子●橋本多恵子●三木千加代
●口田久治
●松浦一郎●草苅トシエ●中井久夫●宮脇勝哉●上田恵淳●刀根充
●須原貴志●田崎禮子●花田進●金谷美由紀●橋本哲雄・清美
ご寄付ありがとうございました。
心よりお礼を申し上げます。
会員募集
ひょうご被害者支援センターの活動を支える仲間を募集しています。ご協力をお願い致します。年会費 | 正会員 | 個人 | 5,000円 |
賛助会員 | 個人 | 一口 1,000円以上(何口でも可) | |
団体 | 一口 10,000円以上(何口でも可) | ||
郵便振替(おもかげご希望の方もこちらの講座番号へ) 口座番号:009-3-185412 口座名義:特定非営利活動法人 ひょうご被害者支援センター |
私たちの活動は、
会費や寄付等で支えられています。
支援はすべて無料で行われますが、支援員の養成・
研修・広報啓発活動・事務局の運営などに
経費を必要とします。
被害者の方が安心して相談できるための活動を理解し、ご支援・ご協力をお願い致します。
発効日: | 2007年9月 | |
発行者: | 特定非営利活動法人 ひょうご被害者支援センター | |
事務局: | TEL078-362-7512 | |
URL: | http://supporthyogo.org |
●編集後記●
新しく有井事務局長が就任しました。今後も犯罪被害者の方がより一層、安心して相談できるセンター目指して職員全員で頑張って参ります。よろしくお願い致します。暖冬とは言いつつ春が待ち遠しいですね。次回のシンポジウムの日程も決まりました。ご期待下さい。